
樹脂用途-推奨製品
液状樹脂における増粘とチキソトロピー性付与のための推奨製品をご紹介します。
不飽和ポリエステル樹脂は、多くの場合、反応性希釈剤としてスチレンを使用しているため、比較的無極性です。このため、親水性フュームドシリカAEROSIL®が増粘剤として選ばれています。AEROSIL® 200は、積層用樹脂とゲルコート用樹脂に広く使用されています。
一部の特殊なポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂はより極性があるため、疎水性AEROSIL®製品が適しています。こうした材料にはAEROSIL® R 202が優れた効果を発揮する一方、親水性フュームドシリカAEROSIL®では十分な増粘効率が得られません。
下表に、不飽和ポリエステル樹脂にAEROSIL®とSIPERNAT®製品を使用する場合の、代表的な用途と効果、さらに、推奨する製品グレードと用量を示します。
ゲルコート用樹脂
用途 |
効果 |
推奨製品 |
添加量 |
備考 |
透明 |
レオロジー |
AEROSIL® 200 / |
1.0-2.0 |
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充填/有色 |
レオロジー |
AEROSIL® 200 / |
2.5-4.5 |
40%:AEROSIL® 200と60%:SIPERNAT® 22 LSの配合比で開始。パテとペーストの使用量も同様。 |
暗色で白色以外 |
レオロジー |
AEROSIL® 200 / |
2.5-4.5 |
船舶用ゲルコート向け |
汎用 |
レオロジー制御 |
AEROSIL® R 202, AEROSIL® R 208 |
6.0-10.0 |
大半の場合、ビニルエステル樹脂とエポキシ樹脂を使用 200 HV推奨 |
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積層用樹脂
用途 |
効果 |
推奨製品 |
用量 |
備考 |
汎用 |
レオロジー制御 |
AEROSIL® 200 / |
0.8-1.3 |
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低含量のスチレン |
レオロジー制御 |
AEROSIL® 200 / |
0.8-2.5 |
環境基準適合樹脂用 |
汎用 |
レオロジー制御 |
AEROSIL® R 202, AEROSIL® R 208 |
6.0-10.0 |
大半の場合、ビニルエステル樹脂とエポキシ樹脂を使用 200 HV 推奨 |
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ボンディング用ペースト
用途 |
効果 |
推奨製品 |
用量 |
備考 |
汎用 |
レオロジー制御 |
AEROSIL® R 202, |
6.0-10.0 |
大半の場合、ビニルエステル樹脂とエポキシ樹脂を使用 200 HV推奨 |
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ここに示すデータは代表的な数値です