樹脂用途
不飽和ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂向けフュームドシリカAEROSIL®
不飽和ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂における多くの用途では、ある一定の粘度レベルとチキソトロピー性を示すことが必要です。純粋な樹脂のみではチキソトロピー性挙動を示さず、通常は低い粘度レベルです。そのため、増粘剤とチキソトロピー性付与剤を使用する必要があります。よく使用され、最も重要な増粘剤及びチキソトロピー性付与剤が、フュームドシリカです。
フュームドシリカAEROSIL®は、UP(不飽和ポリエステル)樹脂とVE(ビニルエステル)樹脂に添加され、粘度調整と必要とされるチキソトロピー性の効果を発現します。さらに、フュームドシリカAEROSIL®は沈降防止剤として作用し、透明性が必要な用途でも使用することができます。
代表的な用途:
- 積層用樹脂
- ゲルコート用樹脂
- ボンディングペースト
ゲルコート用樹脂、積層用樹脂、ボンディングペーストを増粘させ、チキソトロピー性を付与するためにAEROSIL®は使用されます。
さらに、エアレススプレーガンで塗布されるゲルコートでは、沈降シリカSIPERNAT®をフュームドシリカAEROSIL®と併用することで、スプレー工程での泡噛みを制御、低減することができます。
例えば、高純度沈降シリカSIPERNAT® FPS-5は、ダークカラーゲルコートでの泡噛みを低減し、かぶり抵抗に悪影響を及ぼすことなくレベリング特性を向上させます。