トナー用途

AEROSIL®は、トナーの流動性や帯電の安定性を向上させる目的で一般的に使用されています。レーザープリンタや普通紙コピー機に使用される乾式トナーおよび重合トナーの解像度や印刷鮮明度を向上させることができるため、利用度は一層高まっています。

技術改良によって、より粒子サイズの小さいトナーの開発が進められています。
負電荷トナーでは、RY50、RX50、NY50、NAX50など粒子サイズの大きいアエロジル製品と、R972、R812、R805、RY200、RY200S、R202、RX200、RY300など粒子サイズの小さいアエロジル製品との併用により、6 ~ 8 μmサイズのトナーの流動性改良と帯電制御のために使用されています。

AEROSIL®を使用することの主な利点は次の二つです。

  • 乾式トナーの流動性向上。
    一般的な使用量は、トナー重量に対して、0.5 ~ 1.5 %です。
  • 極端な条件下における帯電量の安定化。
    乾式トナーの帯電は、85 %の相対湿度、40°C(夏季)の気温と20 %の相対湿度で10°C(冬季)の気温など、異なる周囲条件下で安定します。アエロジル製品の一般的な使用量は0.5 ~ 1重量パーセントです。

この二つのガイドラインに従えば、どんな環境においても、また微粒子サイズのトナーを使用する場合でも、明瞭で高解像度のコピーを作成できるトナーの開発が容易になります。

正電荷のトナーでは、正電荷のアエロジルを使用して、さまざまな環境における流動性の向上と帯電の安定性を実現します。正電荷のトナーには、 R504、RA200HS、NA50H などのアエロジル製品が広く使用されています。

フルカラー・トナーの場合、 NAX50、R972、RX50 などの疎水性アエロジルを AEROXIDE® TiO2 NKT90 や AEROXIDE® TiO2 T805 などの疎水性フュームド酸化チタンと組み合わせるか、 RX50、RY50、R972 などの疎水性アエロジルを組み合わせて使用して、四色トナー(黒、シアン、イエロー、マゼンダ)の帯電を安定させることをお勧めします。