断熱用途

フュームドシリカAEROSIL®による気候変動防止と省エネルギー

温室効果と地球温暖化は、長年にわたって最も重要な問題となっています。しかし、この重大な問題を解決できる方法はあるのでしょうか。

この問題への取組みの一つは、再生可能エネルギーの使用を促進すること。または、断熱性能を向上させるなどして、エネルギー消費量を削減することです。欧州では、一次エネルギーの35%が家庭で使用されています。しかし、産業と交通機関の分野でも、省エネルギーを実行する余地はまだたくさんあります。効率的な断熱材は、CO2排出量の大幅な削減に役立ちます。また、エネルギー価格の上昇が続いている中で、大幅なコストダウンにもなります。

エボニックが開発したフュームドシリカAEROSIL®は、優れた熱絶縁体で、λ値(熱伝導率)は<0.02W/(m・K)*と非常に低い値であり、ポリスチレンやポリウレタンフォーム、グラスウールやロックウールなどの従来の断熱システムよりも飛躍的に高い断熱効果を可能にします。これらの従来型の断熱材の多くは、元々、1950年代に考案されたものです。これらはもはや最先端技術とは言えず、効果的な断熱を行う物理的な能力の限界に達しています。そのため、AEROSIL®が高性能断熱材の材料に選ばれています。

エネルギー消費量の削減は、CO2排出量の削減とそれによる地球温暖化の抑制のカギです。多くの国々では、この環境保護の重要課題は法令によって取り組まれようとしています。例えば、建築規制の厳格化や、家電製品のエネルギー効率の分類の導入です。

断熱効率の向上によるエネルギー消費量の低減も、コストの大幅な削減に有効です。エネルギーコストが上昇し続けているため、高性能断熱材への投資は短期間で回収可能となります。

*) 適切な輻射抑制剤を併用した場合。