医薬品用途-AEROPERL®300 Pharma
AEROPERL® 300 Pharma — 液状又は難溶解性API(医薬品有効成分)の多目的担体
AEROPERL® 300 Pharmaはコロイド状二酸化ケイ素の顆粒状製品です。AEROPERL® 300 Pharmaは、分散性の高いAEROSIL®製品とは異なり、粒径が平均30~40 μmのビーズ状メソ多孔性粒子でできています。AEROPERL® 300 Pharmaは、メソ細孔容積が約1.6 mL/gで、比表面積が300 m2/gと大きいため、固体製剤中へ液体を取り込むために使用できる多用途で吸収性の高い担体です。
AEROPERL® 300 Pharmaの利点は以下のとおりです:
- タップ密度が高く、ほぼ球形: AEROPERL® 300 Pharmaは、その重量以上の液体を含ませた場合でもハンドリングが容易です。
- 親水性: AEROPERL® 300 Pharmaは効率の高い乾燥剤です。例えば、AEROPERL® 300 Pharmaは、費用効果の高い湿気活性化乾式造粒(moisture activated dry granulation: MADG)プロセスで使用して、使用される少量の水の吸収と分散を補助することができます。
- 高い吸収力と大きい表面積: AEROPERL® 300 Pharmaは、コストとAPI結晶化の時間消費を回避するのに役立ちます。AEROPERL®は、低溶解性APIの生物学的利用能の向上にも有効です。
AEROPERL® 300 Pharmaは、Ph. Eur.(欧州薬局方)とUSP/NF(米国薬局方/国民医薬品集)の要求事項を満たしています。AEROPERL® 300 Pharmaはバルク密度(かさ密度)が高いため、JP(日本薬局方)における軽質無水ケイ酸の「容積試験」を満たしませんが、他のJPパラメータにはすべて適合しています。