ガラス用途
高純度のフュームドシリカAEROSIL®と分散液AERODISP®製品は、ガラスを含むさまざまな産業に多様な機能を提供しています。耐火ガラスで使用されるケイ酸カリウム系の膨張性中間膜向けに特別に開発した分散液AERODISP®はガラス工業向けの重要な製品です。また分散液AERODISP®は、特殊なガラス研磨用途でも使用することができます。
耐火安全ガラス
分散液AERODISP® W 1244は、耐火ガラスで使用されるケイ酸カリウム系の膨張性中間膜の、「Cast-In-Place(現場鋳込み)」プロセス向けに特別に開発した、すぐに使用可能な分散液です。この分散液には、火災時に効果的な放射熱障壁に必要な成分の他に、低温状態のガラスの透明性維持に必要な成分も含まれています。使用されるAEROSIL®粒子の高純度と特殊なモフォロジー(微細構造の形態)、及び、分散技術に関するエボニックのノウハウにより可能になった粒径分布の制御は、この製品に独自の特性を付与しています。特に、この分散液は下記を実現しています。
- 必要な投資を最小限に抑える、簡単で、制御性と再現性が高い製造プロセス
- 火災時に最大性能を発揮する中間膜の最適化された組成
- 完成状態のガラスの優れた光学的品質
耐火ガラス製造でのAERODISP® W 1244の使用に関する補足情報は、当社のTechnical Information 1407をご覧ください。AERODISP® W 1244を使用した耐火ガラスの生産開始に興味があるお客様に、配合組成、製造手順、生産開始時に必要な設備の情報をご提供しております。この生産は決して容易なものではありません。当社は、お客様の生産準備をサポートし、高品質の耐火ガラスが生産できるようになるまで、プロセスのフォローを行います。
ガラス研磨
AEROSIL®と分散液AERODISP®は、極めて低い表面粗さや非常に高い平面性などが不可欠の、特殊で高品質なガラス研磨用途で利用されています。これらの用途は非常に広範囲にわたるため、お客様から必要な特性をお伺いした上で製品の推奨を行います。